ダイエット・アプローチには、2パターンある。
ダイエットは、「短期決戦タイプ」と「長期安定タイプ」の2パターンがある、と思っていたほうがよいでしょう。
「短期決戦タイプ」は、短期間の減量目標を決めて、集中的なプログラムのもと、体重を目に見えるかたちで、一気に落としていくタイプ。
一時期は話題をさらった「ビリーズブートキャンプ」や、試合前のボクサーの減量などもそうですね。
食事でいえば、アトキンスダイエットや断食ダイエットなどが、そのパターンに分類されるでしょう。
このような「短期決戦タイプ」の最大の弱点は、急激に落としたぶんだけ、その反動もきつくなること。
体重を落としたあとの手当てを考えておかないと、結局、リバウンドで遅かれ早かれ元にもどってしまう時期がくる、ということです。
このようなリバウンドを防ぐためには、急激に落とすこと自体をあきらめるか、落としたあともその状態が通常の生活にフィットするように体を慣らしながら、長期で安定的にその体重が維持できるように、自分の生活習慣を改善していくしかありません。
一方、「長期安定タイプ」の場合には、自分の生活習慣そのものを見直し、過剰なカロリー摂取やバランスの悪い食事内容と摂取の量などを時間をかけて改善する。
あわせて、必要な運動を、生活のなかに取り入れて定着させ、健康的に体質改善をはかっていく方法です。
体重の減少も非常にゆるやかで、すぐに目にみえる効果が出にくいという欠点はありますが、生涯の自分の財産となる「健康」と「バランスのとれた生活習慣にもとづくライフスタイルの確立」を手に入れることができます。
さて、ダイエットをやるからには、やはり最終的には、「長期安定タイプ」をめざしてほしいものです。
私たちが最終的に手にいれたいのは、落とした体重を健康的にキープしたままで、その維持のための理想的な生活習慣が、きちんと確立された状態です。
そのためには、この「2種類のダイエット」をちゃんと区別する。
そのうえで、自分の仕事や学校、家庭の状況も考え合わせて、今の自分にはどのようなダイエットアプローチが一番適していて、実行が可能なのかを、よく考えることが大切です。