「キャベツダイエット」は、短期決戦型。
「キャベツダイエット」、なるものがあります。
食事の前に、生のキャベツを10分以上時間をかけて、よおく噛んで食べる、アレですね。
変形パターンとして、スープの形でとる「キャベツスープ・ダイエット」もありますね。
このダイエットでキモとなるのは、よく噛んで食べることによって、脳の満腹中枢を刺激し、それほど多くはない食事量でも満腹感を得られることを狙っているところにあります。
キャベツは、とりわけビタミンCなどを豊富に含み、かつ100グラムあたり23キロカロリーと、いたって低カロリーではあるものの、そのほとんどが水分と食物繊維から成っています。
つまり、キャベツだけによる充分な栄養摂取はもともと期待できないわけで、あくまで「よく噛む」という行為そのものが、狙いのダイエットとなります。
なので、キャベツに頼らずとも、「三食よおく噛んで食べる」ということが問題なくできるなら、理屈の上では、それでいいわけですよ。
もしそれが、できるものならばね。
ただ、今まで早食いしていた人は、なかなかすぐに食べ方を改善しづらいので、キャベツという小道具を前面にだして、そこでよく噛んで食事をとることをおぼえさせ、集中させる。
そういう狙いがあると思います。
キャベツダイエットをきっかけにして、三食ともよく噛んで食べるようになったのなら、これはその後の人生にとっても、生活習慣の改善がひとつはかられたという意味で、すごく大きなメリットになります。
ただ同時に、これはいつまでもずっと中心に行えるダイエット方法ではない、とも思うんですね。
だいたい、食事前とはいえ、キャベツばかりモソモソ食べていても、どうしても単調になって、飽きちゃいますよね。
味の変化をつけるため、ドレッシングを使いますか?
そうなると、こんどはドレッシングの油の使いすぎが、心配になってきますね。
キャベツダイエットは、あくまでメインとなるダイエットプログラムを行うにあたってのスターターのひとつとして、考えるほうがよいと思います。
いったん減量した状態を長期にわたりキープするための方法としては、なかなか難しそう、はやくいえば、いつまでもずっと続ける方法として考えにくいのではないでしょうか。
だって、この先の人生で、いつまでも、食事はずーっとキャベツからスタート、って、考えにくいでしょう。
第一、ちょっとゲンナリしちゃいますしね…。
しかし、いずれは長期定着型のダイエット・プログラムに移行することを目的に、食事スタイルの矯正をはかることを意識して短期的に行うということならば、目に見えて体重も減ってきて楽しいですし、キャベツダイエットは大いに効果がある方法だと思います。
さぁ、明日から、朝食の食卓にさっそくキャベツ1/6個を用意してみますか(笑)?