アメリカで今、一番すぐれたダイエット本はこれ!(2)


では、アメリカで、「もっとも優れたダイエット本」と絶賛されたその本の中身を、少し見てみることにしましょう。

The Best Life Dietの基本的なアプローチは、カロリー計算などによるアプローチでなく、体にいい食べ物リストのなかから選び、体によくない揚げ物や糖分の高い飲料水、パスタなどを徐々に遠ざけていくやり方からはじまります。

ここからスタートして、4週間を1フェーズとして設定した3フェーズで計画されたプログラムを、段階を踏んで実行します。

ダイエットというよりも、むしろより理想的なライフスタイルに近づけるために、ゆっくりと生活改善をはかっていくための段階的なプログラムの実践と、状況に応じたアドバイスをプログラムの実践者にしていくことが、その基本的な内容となっています。

最初のフェーズでは、これまでの食事パターンからのゆるやかな改善と、脱却をはかることを狙っています。

寝る2時間前には何も食べてはいけないとか、一日三度の食生活と一度のおやつ、アルコールをなるべく遠ざけるようにするとか、ミネラルも忘れずにちゃんと採る、とか、そんな感じで少しづつ、これまでの食生活を改めていくことを指導します。

次のフェーズでは、運動をとりいれたり、「6種類の問題食品」を遠ざける、あるいは空腹感をどうやってコントロールするか、とか、最初のフェーズよりも、もう少し積極的に、アプローチしていきます。

そして最終フェーズでは、改善されたライフスタイルを、その後の一人一人の人生でどうやって維持していくかという、いわば上級編を、学んでいきます。

おもしろいのは、カロリーをとるにあたって、特にこれを食べちゃだめとかの制限を、最終的にはなくしてフリーパスにするやり方をとっているんです。

食べ物そのもののカロリーは気にしなくていいけど、その採る量に注意させるというやり方を、身につけさせていこうというやり方です。
高カロリーだから食べてはいけない、という画一的な制限が、人生を暗くする側面があることを、彼はよく知っているんですね。



短期的に不健康に体重を減らすことが、すなわちダイエットとされるなら悲しいこと。

自分のライフスタイルを、自分の手で、より健康的で理想的なものに近づけていくんだ!というアプローチが、今のアメリカで受けているのは、なんだかわかるような気がします。